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SZパイル
SZパイルは、シールドマシンで切削可能なH形GFRP製土留杭です。従来工法においては、広範囲に地盤改良を行い、発進到達の直前に土留杭を撤去しておりました。しかし、工期がかかり、出水事故や労働災害が発生するリスクもあるため、近年では切削可能土留杭を用いる直接発進到達工法が主流になっています。
特徴
・厚さ1mm単位で設計可能
H形SZパイルは金型で一体成形して製造しており、構造的に強く、設計断面力に対して厚さ1mm単位で最適設計が可能です。
・切削性が良好
これまでの実績では、切削時の振動騒音が小さく、周辺環境問題になったことはありません。切削性は良好です。
・H形のためSMW工法で有利
SMW工法では隣接するオーガが一部分ラップしながら削孔します。そのため断面形状が矩形の場合には、
隣のオーガで削れてしまい品質上問題になることがありますので、H形のためSZパイルが有利です。
・腹起し用ブラケット取付可能
オプションとなりますが、腹起し用ブラケットを溶接して取付可能なプレートを加工できます。
切削前にプレートと高力ボルトは取り除くことができる構造になっております。
・GFRP比重が1.8のため自沈する
SMW工法などソイルセメントを用いた柱列壁工法では、ソイルセメントの比重(1.3程度)より比重が小さいと浮力が発生して
自沈せず錘を取り付ける必要があります。しかし、SZパイルの場合、GFRPの比重は1.8と大きく自沈するため施工上有利です。
・環境に優しい
従来工法では広範囲に地盤改良を行うため、シールドマシン通過後も残り土壌を汚染し、地下水流を阻害する可能性があります。
SZパイルは、地盤内にほとんど残置せず、シールドマシンに取り込まれ処分されますので環境に優しい商品です。
用途
- H形GFRP製土留材
仕様
項目 | 適用範囲 | ||
---|---|---|---|
立坑構造 | 柱列式連壁、RCケーソン、RC連壁 | ||
シールド種別 | 泥土圧式 | ||
切削可能径 | φ16m以下 | ||
GFRP 長さ | 18m以下 | ||
GFRP 高さ | 1.5m以下 | ||
GFRP 幅 | 500mm以下 | ||
GFRP 厚さ | 120mm以下 | ||
GFRP 重量 | 10t以下 |
※ 仕様については、品質向上のため、予告なしに仕様を変更する場合があります。